赤ちゃんが歩き始めるのは1歳頃だと言われています。
10か月頃から1歳6か月頃と個人差はありますが、それぞれのペースで踏み出す小さな一歩は、赤ちゃんにとってもパパやママにとっても特別なものですね。
赤ちゃんが最初に履く靴である「ファーストシューズ」
私は娘が10か月の頃に5歩も歩いた!と思ってお店に行くと、「今買うのはまだ早いと思います」と言われてしまいました。
それから数週間後、急に20〜30歩も歩くようになり慌てて再度お店へ。
記念すべき1足目となるファーストシューズはいつ買うといいの?
赤ちゃんが歩きやすい靴を探しているんだけれどおすすめのブランドは?
そんな疑問を持つ方のために、2度の来店でお店の方にたっぷり聞かせてもらったファーストシューズ選びのポイントをお伝えします。
ちなみに自宅で念願のファーストシューズを履かせたところ子どもは大泣きしてしまいました。
次の日も、その次の日も…。
結局、娘がファーストシューズで初めて外を歩いたのは購入から約3週間後のことでした。
赤ちゃんが靴を嫌がるけれど、どうしたら慣れてくれる?
と、お困りの方に、靴拒否のわが子がお外デビューをするまでに試したことも紹介しますので、よければ参考にしてくださいね。
ファーストシューズを買うタイミング
子どもが2〜3歩、歩いた!よしお店に行こう!
ちょっと待ってください。私みたいに何度もお店に行くことになりますよ!
自分の力で立ち上がって10歩ほど安定して歩けるようになった頃が、ファーストシューズを買う時期の目安です。
赤ちゃんの足の指は曲がっていて、安定して歩けるようになるとまっすぐ伸びやすくなるそうです。
そのため、歩き始めてすぐにファーストシューズを買うとすぐに履けなくなってしまいます。
ファーストシューズを選ぶ5つのポイント
成長の早い子どものことなので、「少し大きめの靴を買えば長く履けるかな」と思う方も多いと思います。
ですが、まだ靴はもちろん歩くことにも慣れていない赤ちゃんにとって最初の靴はとっても重要です。
赤ちゃんが安全に「お外を歩くことが楽しい!」と思えるためにも、下記のことに注意して靴を選んであげてくださいね。
足の正確なサイズ計測を行うこと
子どもの足にぴったりの靴を選ぶためには、正確な足のサイズ計測が不可欠です。
裸足でまっすぐ立たせ、フットスケールでかかとから一番長い指までの長さを計測します。
うまく計測できるか心配な方は、購入店舗の方にお願いすると安心ですよ。
私はアカチャンホンポの靴売り場で計測してもらい、おすすめの靴のサイズを教えてもらいました。
ベビーザラスや子ども靴専門店ゲンキ・キッズ、ミキハウスなどでも計測してもらえます。
つま先が少し上がっていること
まだ土踏まずがなく、よちよち歩きの赤ちゃんがつまずきにくいようにつま先に少し反りがあるものが理想です。
かかと部分がしっかりしていること
赤ちゃんの足の骨は柔らかいため、かかと部分はしっかりした素材のものがおすすめ。
かかと部分をしっかり支えてくれるものだと、歩きやすくなります。
ハイカットであること
ハイカットで足首を固定して歩きを安定させ、脱げにくいというメリットもあります。
指の付け根で靴底(ソール)が曲がること
足の指の付け根で靴底が曲がると、赤ちゃんが歩くときにしっかりと蹴り出すことができます。
靴底を確認するとき、なんとなく曲げて真ん中あたりで曲がるからOK!と納得せず、足の指の付け根あたりで曲がっているか確認をしてくださいね。
セカンドシューズを買うタイミング
これからファーストシューズを買うのに、もう2足目の話?と思うかもしれません。
私も店員さんに言われてびっくりしたのですが、歩き始めから3歳頃ぐらいまでの期間は3か月に1回が靴を買い替える目安だそうです。
約3か月で5mmほど足のサイズが成長するため、小さい靴のままだと足の発達、発育の妨げになります。
靴を買って2〜3か月経ったら足のサイズをチェックして、適切なタイミングで靴を買い替えてあげる必要があります。
ファーストシューズおすすめのブランドは?
ミキハウス
洋服が人気のミキハウスですが、ファーストシューズも先輩ママが使って良かった商品を選ぶ「ママリ口コミ大賞」で大賞を受賞するほど人気です。
なんと発売以来、90万人以上の赤ちゃんが履いているというファーストシューズ。
私も誕生日プレゼントに両親からいただき、初めてのお外でたっち、あんよと大切な思い出をミキハウスのファーストシューズと共に過ごしてきました。
実は私が赤ちゃんのときもファーストシューズはプレゼントでもらったミキハウスの赤い靴だったそうです。
親子でファーストシューズが同じだということに驚きましたし、それだけ長く愛されているということですね。
赤ちゃんの足のことはもちろん、ママやパパが安心して履かせてあげられるようなこだわりがぎゅっと詰まっていますよ。
足なり設計
赤ちゃんの足はつま先が扇状に広がっていて、着地するたびに指先が広がります。
ころんとした形は可愛いだけでなく、この赤ちゃんの指の動きを妨げないためだそうです。
しっかりカウンター
赤ちゃんの柔らかいかかとを、大きくかためのカウンターでしっかり包み込んで踏み出しをサポートしてくれます。
トゥスプリング
よちよち歩きの赤ちゃんのつま先は上がりにくく、つまずいて転びやすいのが心配。
つま先が適度に反っているので、つまずきにくい設計です。
フレックスソール
靴底(ソール)が曲がりにくかったり土踏まずの部分で曲がったりすると、つまずきの原因や自然な歩行の妨げになります。
ミキハウスの靴は足の付け根の部分で自然に曲がるので、スムーズな歩行ができて土踏まずの形成をサポートしてくれますよ。
ニューバランス
デザイン性と機能性を兼ね備え、世界中に多くのファンを持つニューバランス。
子どもの足の成長をサポートする機能を備えたファーストシューズは、赤ちゃんの足を包み込むフィット性や心地よい歩きをサポートする安定性が自慢です。
デザインが豊富で、親子でお揃いのブランドの靴が履けるのも嬉しいポイントですね。
アシックス
洗練されたシンプルなデザインとスポーツブランドならではの機能性の高さが人気のアシックス。
「スクスクファースト」は、やわらかい足指を踏ん張りながら歩く赤ちゃんのために開発されたシリーズです。
ニューバランス同様に、親子でお揃いのブランドの靴でおでかけが楽しめますよ。
(おまけ)赤ちゃんが靴を嫌がるときの対処法
おうちの中では上手に歩けるようになり、歩くことが楽しくて仕方がない様子の赤ちゃん。
なのに靴を履かせた瞬間大泣きしてびっくり!なんてことはありませんか?
うちの娘はまさしくそうでした(笑)
すでに部屋の中では30歩以上歩けるのに、試しに室内で靴を履かせた瞬間に号泣!
少しずつ慣れてもらおうと思い、毎日履かせてみましたが、その度に泣き出し、歩くどころか立つ気配すらありませんでした。
2日、3日…と同じことを続けても同じ結果になったので、慣れてもらうために試したことを紹介します。
毎日、靴を見ることで慣れてもらう
室内で靴に慣れてもらおうと毎日履かせること数日。
よほど嫌だったのか、娘は靴を見たら泣くようになってしまいました。
やれと言われたら嫌になるけれど、だめと言われたらしたくなくのが人間のさが…ということで、あえて履かせるのはおやすみすることに。
廊下の真ん中に靴を置き、通るたびに1日に何度も靴が目に入るようにしました。
初めは靴を見るだけで固まっていた娘も、だんだん慣れて来たのか、1週間もすると固まったり泣くこともなくなりました。
初めて自分から手を伸ばして靴を掴んでくれたときの感動は忘れられません(笑)
おでかけのときに必ず靴を履かせる
靴を見るだけで泣く状態を脱したので、次は「靴=楽しい」と思ってもらうためにおでかけのときに必ず靴を履かせるようにしました。
外に出ることが好きなので、ベビーカーでおでかけするときにも靴を履かせ、「靴を履くと楽しいこと(=おでかけ)がある」と意識づけをしました。
靴を履いたままの状態に慣れさせる
おでかけ時に靴のままで出掛け、帰宅後はそのまま室内に入れることに。
靴の圧迫感に違和感を覚えている可能性もあるので、そのまま室内で靴を履いた状態で少し過ごしてもらって慣れさせるようにしました。
すでに靴を履いている状態なので、最初の頃のように泣くことはなくなりました。
ただ、娘もなかなか頑固なもので、靴を履いたままでは頑なに立ち上がらない。歩かない。
そんなときはきっぱりと諦めて早々に靴を脱がせ、また次の日のおでかけで履かせるということを続けました。
そんなことを1週間ほど続けると…ついに靴のままで立ち上がれるように!
初めてたっちをしたときくらい感動して、思わず動画撮影をしてしまいました。
外で立つ練習をする
靴を履いたまま踏ん張れるようになったので、いよいよお外へ。
車や人があまり通らない安全な公園や、転んでも痛くないショッピングモールの片隅など、おでかけ先のあちこちで娘を降ろしました。
なかなか歩く気配はなく、直立不動→しゃがみこみという日々でしたが、ある日主人が後ろから脇を抱えるようにして歩くと…とことこ歩いた!
私がそれまで手を引いてもびくともしなかったのですが、二人羽織のようにして支えてあげると歩きやすかったようです。
と言うことで、約3週間かかりましたが、娘も無事ファーストシューズでお外デビューができました。
一度歩けるようになってしまえば、自分の足で好きな場所に行けるのが楽しくて仕方がないようで、今では初めて行く場所でも自由に歩き回っています。
あくまで娘の例ですが、少しでも赤ちゃんが靴を嫌がって困っている方の参考になれば嬉しいです。
まとめ
ファーストシューズを買うタイミングは、「自分で床から立ち上がって、安定して10歩以上あるけるようになってから」が目安です。
それより早く買うと、安定して歩けるようになるに連れて足の指が伸び、すぐにサイズアウトして履けなくなる可能性があるので要注意です!
また、ファーストシューズを買うときは、下記の5つのポイントをチェックして赤ちゃんのあんよをサポートしてくれる靴を選んであげてくださいね。
【ファーストシューズを選ぶ5つのポイント】
・足の正確なサイズ計測を行うこと
・つま先が少し上がっていること
・かかと部分がしっかりしていること
・ハイカットであること
・指の付け根で靴底(ソール)が曲がること